レーザー加工機ドットコムBLOG

2020年度共同研究演習アンケート結果

2020年9月~12月まで13回にわたって行われた拓殖大学工学部デザイン学科・アルバレスハイメ准教授と(株)LDF/FDAとの共同演習「プロダクトデザイン演習・Ⅱ」。
この演習は、コロナ禍のなかでリモートと4日間だけの対面実習という「ハイブリッド授業」という新しい試みでしたが、参加した学生に無記名でアンケートを行ったので、その結果について報告します。

1.今回の演習でレーザー加工機の操作をしてみてどう思いましたか。

学生たちのレーザー加工機操作の感想が、極端な意見に分かれたのは興味深いです。66.7%がやや難しかったと感じているものの、残りの3割は非常に簡単と回答しています。この3割の生徒は、他の生徒よりも使用頻度が高く、慣れていったことで簡単だと感じたのかもしれません。

2.レーザー加工機用のデータ作成(イラレ)についてどう思いましたか。

レーザー加工機操作の感想に比べ、イラレでのデータ作成については意見がバラバラとなりました。生徒たちのイラレの習得技術のレベルによって感想が変わってくるように思われます。

3.レーザー加工機を授業以外で今後も使ってみたいと思いましたか。

※いちばん多い回答は、「他の授業の課題でも使ってみたい」。学生たちにはLDFのレーザー加工機の事前予約使用についても告知・サポートしていきます。

4.オンライン演習において不自由だった点はありましたか。

※リモートでの不自由さはそれほど感じていないようです。コンセプト発表もアドバイス・指導もリモートの方が実際の対面授業より生徒一人ひとりに集中することができるように思います。ただ、生徒同士のコミュニケーションがとりづらいので、それぞれの学習体験や指導情報の共有を意識した方がより効果的だったかもしれません。

5.今回の課題の「時計」についてはどうでしたか。


※時計の制作の課題はわりと興味を持ってもらえたようです。「普通」と回答している生徒も3割いるので、他の課題も検討していく必要があるかもしれません。

6.レーザー加工機を使用して時計以外に作ってみたいものはありますか。(自由回答)

・スマホケース・アクセサリーやキーホルダー・アクリルスタンド・模型のパーツ・木の組み合わせる模型・細かいペーパークラフト・オリジナルの眼鏡ケース・ドリンクのホルダーやコースター・小物入れ・模型のパーツ・机、椅子など。

※スマホケースや眼鏡ケースなど小物に興味を持っている生徒がいるので、将来的に レーザー加工機を使った新たなのカスタムメイド商品を模索することで新たなデザインが生まれたり、ビジネスチャンスが広がったりするかもしれません。

7. レーザー加工機を実際に使⽤してみて、どのような可能性があるように感じましたか。 (⾃由回答)

・ずっと彫る切ると考えていたので、他の学生の月の絵を見て調整で絵を描くといったこともできると思った。

・細かいカットや彫刻は刃や⼿作業ではできないので、⾃分の作りたいデータをイラレで作れば作れるので⾃由度は⾼かったし、完成度も⾼かった。なので他の実習の授業でも使⽤出来たら素晴らしいと思う。

・カッターなどの⼿作業では⾮常に難しい細かいカットが可能なので精密な平⾯を組み合わせる模型などが作りやすい可能性や、彫刻なども職⼈の⼿を使わずに作れるため今廃れようとしている、⽇本の⼯芸品の保存などに使えるのではないかと感じた。また同じものが作りやすいので量産がしやすいと感じた。

・授業で立体な時計を作ったので、額縁と机などの身の回りにあるものがレーザー加工機で作れそうだなと感じました。細かい部分も正確に切れていて便利だと感じた。組み立てるものとか、ピッタリはめるものを作るときにこのような正確に切れるものがいいと感じた。

・レーザー加工機に触れて切断や彫刻はもちろんなこと素材が⽊材でなくて切ったり彫刻出来るのは驚きました。またイラストレーター次第で作る物のクオリティが変わってくるので⼀年⽣の時に イラストレーターの授業を真⾯⽬に聞いていれば良かったと思いました。

・正確に早く切り出すことが出来るので玩具の⼤量⽣産。 写真をプラスチックの板に彫刻していたのを⾒て、紫外線で⾊が薄れることがないことや、丈夫な点で写真よりも良いなと感じました。

・木材や紙だけでなく、アクリルや金属まで同じ加工ができるところに可能性を感じた。縮小率などを計算してデータを作れば、違う素材でもピッタリはめこめるような物を作ることができるというのは、デザインの幅や使用用途を大きく広げていると思った。 また、イラストレーターで2D のデータを作るだけで3D の物が作れたのも可能性を感じた。アプリなどの使い方を少しでも知っていればレーザー加工機での物づくりに関われるのはすごいと思う。

8. 演習内で⾏われた拓⼤デザイン学科OBの(株)LOOCOの王さんの話を聞いてどう思いましたか。(⾃由回答)

・実際に仕事にしている方の話を聞けて授業の内容がそのまま活かせたり、応用できたり、
色々な可能性があるのだと思った。

・普段、経営者のお話を聞けることはないのでとても良かった。起業するには覚悟もないのでできないが、そういう世界もあるのだと知れたことがよかった。

・会社を設立した話などの経営者の話はとても貴重なものなのでとても参考になった。またコンセプトはしっかりするやクライアントが求めるものをきちんと考えるなど今後大切になってくる物事を学んだ。

・レーザー加工機を利用したビジネス以外もやっていてどんな方面でも努力次第で成功できる可能性はあることを感じました。

・大学にいる間にレーザー加工機でスマホケースを取り扱う会社を立ち上げる勇気がすごいと感じました。会社の年収が年々増えていってるのですごいと感じました。

・話を聞いて、就職活動をするにあたってやっぱりいろんな知識が必要なんだなと改めて感じた
大学生の時に自分の会社を設立したいと思う行動力やそれを成し遂げる努力がとてもすごいと
思いました。自分も王さんのような大きな夢を持てるようになりたいと思います。

・実際に拓大から出た先輩だということと、自分も使ったレーザー加工機というツールを通じて社会で成功しているということが凄いと思った。 ブルーオーシャン、レッドオーシャンの話や世間の流れに対して常に敏感にいて、調査して知ることが大切だというのは本当にその通りだと思った。私は世間の流行や技術に対して知らないことが多いので、大学で関わる同級生や先生方などに聞いたりして知っていきたいと思う。

9. 総合的に⾒て、この産学連携授業に満⾜していますか。

※生徒たちの83.3%が「強くそう思う」。残りが「そう思う」ということで、高い満足度を達成できたようです。コロナ禍のなかで課題を学生たちにスムーズに取り組んでもらうための準備はたいへんな部分もありましたが、全員が満足してもらえたことに安堵しています。

10. 今回の「プロダクトデザインⅡ・演習」全体についての感想(⾃由回答)

・演習時間がもっと欲しかったことや、⾃由度が⾼すぎて、他の⼈の作品との差別化があまりできていなかったと思う。各々で作品のテーマが全く違うので、評価出来る部分のベクトルが全く違ったと思う。テーマを与えられた⽅が賞レースとしては良かったのではないかと思う。

・今回は前期と違い⼯場で課題を⾏った。⼯場の設備を使ったのは初めてだったが、何とか完成まで持ち込めたのは嬉しかった。レーザー加⼯機は⼿作業では出来ない作業が可能なため⾮常に興味深いツールであり、今後使えそうな課題があれば使⽤をしていきたいと感じた。

・今回はコンセプトに非常に時間を割いたが、初期は実現が難しかったり、時計の要素が薄くなってしまうようなデザインだったためあまり良いものと言えなく、大幅な変更をしてしまうことになってしまった。そのため今後は必要な要素を忘れずにコンセプトを作っていきたい。またまだまだ絵が上手いとは言えないので春休みに練習をしていきたい。 レーザー加工機をした際の反省に作ったデータがあまり整理ができていなくて、加工時に失敗してしまうなどの事例が発生してしまったので、課題を作る際にはデータ整理整頓を心掛けたい。これは他の課題でも大切なため今後ないようにしないといけない。今回レーザー加工機の操作で憶えた作業は今後の課題でも生かせるかもしれないので忘れないようにしていきたい。 最終課題は余計な要素を足してしまったため、今後はより特徴を魅せるような作品にしていくために考えてながら作成をしていきたい。 最後にこの状況で講義のセッティングをしてくれた、教授方や LDFの方々本当にありがとうございました。とても充実した講義になりました。

・実際に学校に行き、自分でレーザー加工機を行うことで気づけた点が多かったため、家でデータを作るだけの授業よりも学べたことが多かったと思う。

・家にいるだけだと中々行動するまでに時間がかかってしまうので、今回対面授業という形を 4 日間ですが取っていただいてとてもありがたかったです。 また、実際に社会に出て活躍している人達の意見を頂けてとても参考になりました。 ありがとうございました。

・授業の最初は時計がレーザー加工機で作れるのか心配でしたが、発表を繰り返していくたび
に先生方からアドバイスなどをもらって時計を完成させることができました。自分の作品は細かいパーツがあって組み立てるのに時間がかかりましたが、立体にできたので他のものも立体に作れると思いました。

・授業中に電話で相談や質問ができたのが良かったです。いいアイディアが出なかったり、コンセプトからずれてきてしまったりして、大変でしたが、自分で一から考えたものを作るのがとても楽しかったです。

・プロダクトデザインⅡ・演習を通して私は会社と連携した授業なので最初は不安と緊張でしたが、LDF の人達はとても優しく自分が困っている時は的確にアドバイスをしてくれてこの授業を受けて良かったと思いました。またレーザー加工機は素材や彫刻によってパワーやスピードを変えるのでその調節が難しかったですがとても楽しく感じられました。私はこの授業で習ったことをこれからの大学生活は勿論のこと社会人になっても生かしていきたいと思います。今まで本当にありがとうございました。

・自分の考えたアイデアにどうやって近づけていくかや、構造、材料などを考えなければならない上に、対面授業に入るまでの間はムーブメントを触って確かめることもできなかったので模型での検証も難しかったです。 材料に関しては、和紙やバルカナイズドファイバー、ライトなど、自分で使った事のないものが沢山あって、それらについて調べることで少し知識を持てたと思いました。 イラストレーターでのデータ作成は、今までポスターのような物ばかりだったので、機械を動かすためのデータを作るのに苦労しました。 見た目では綺麗なデータでも、実際にレーザー加工機を動かしてみると重複している所があって焦げてしまったり、おかしい挙動をしたりしたので、次はもっとうまく動かせるようにしたいです。 ノートパソコンを貸していただいたり、和紙を購入していただいたり、バルカナイズドファイバーを加工して頂いたり、失敗がないように少し多めに材料を切らせていただいたり、ライトを探していただいたり、データの調整を手伝っていただいたり、本当にたくさん協力してもらいました。 おかげで自分の考えていたような作品が作ることができたと思っています。改善点はまだありますが今回の授業に参加できて楽しかったです!ありがとうございました。

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