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やさしいレーザー講座 第20回~地域オープン工房の勧め~

皆さんこんにちは!株式会社LDFサポートスタッフです。

前回はコチラ!第19回~効果的なネット販売のサイトにするには?~


地域オープン工房の勧め

 お店や工房に多少のスペースの余裕があれば、地域オープン工房の開催をお勧めしたい。例えば、月に2回程度、1日に2、3時間を割いて、地域の青少年や大学、非営利法人や団体にレーザー彫刻機を無償で解放するが、よくある○△教室とは違い、その時間は一切お金を受け取らない(材料代の実費は頂いても可)。
 ただし、通常日に買うとお金を払わなければオープン工房日に行って無償で作ってもらおうという不逞のお客さんのためのものではない。例えば、地域の小中学生の技術家庭や図工の社会学習の一環として、子供達にものづくりツールの一つとしてのレーザー彫刻機やパソコンを触ってもらい、ものづくりの楽しさを体験してもらいます。その体験の過程で子供達は自分の両親や親戚達と違う社会の人達、すなわち皆さんや工房のスタッフとの関わり合いを通して社会勉強もできるでしょう。又、子供達が加工・制作した作品を例えば地域のお年寄りや身障者の方々の役に立ってもらえれば、この世知辛い世の中で、人への思いやりの大切さを知るきっかけにもなり情操教育の役にも立つでしょう。
 近頃は、ほとんどの大学の建築、デザイン、木工等の学部、学科だけでなく、文科系の学部、学科にもレーザー彫刻機が使われるようになりましたが、卒業制作の時期の10月~翌年1月頃になると多くの学生がレーザー彫刻機に殺到し、なかなか使える機会がないというのが現状です。これらの学生に決められた日時であってもレーザー彫刻機を無償で貸してあげればどんなに喜ぶでしょう。もう10年以上も前の話しですが、東京都の八王子市にある某美大の学生が作品のパーツ制作を業者に注文すると30数万円もかかるし、はたはた困り果てて「何とか半額で」と会社に電話をしてきたことがありました。この学生は前年にそのた大学とのスポット産学連携で会社に一度レーザーを使いに来たこともあり、会社の就業時間帯を避けることことを条件に1週間程度無償で使わせたことがあります(「タダほど高くつくものはないぞ」とおどけて脅しておいたが」)。もっとも、彼はその後「献身的に無償奉仕」とまでは行かなきうとも、彼の仲間の他大学のデザイン系の学生と共に会社にしばしば来るようになり、おもしろい加工素材の存在をおしえてくれたり、発想のヒントを与えてくれたりしました。彼はこれで貸しを返してくれたのです。もっと現実的に言えば、学生さんにレーザーを貸す対価として、商品開発やデザインの発想を得ることができたと言えます。全てのgiveに対して対価を受ける必要はないと思います。むしろ、そのgiveに対して「どう活かすか」ということではないでしょうか。

▲学生によるビジネスモデル研究発表と学生のレーザー加工作品

 このように対価を考えない営業活動「オープン工房」は、時間はかかるが、徐々に地域から「売り込むだけのお店や工房ではない地域に密着したお店」として親しまれるようになり、「こんな工房がある」と口コミで広がっていくでしょう。
 もう一つ実例を挙げてみましよう。私がレーザー彫刻機をものづくりツールの一つとして広く社会に広めていく活動の一つとして3年間おこなった「小中学生創造ものづくり教育」への支援の例です。

 これは、ある時、旧レーザーユーザーの紹介で茨城県教育庁の指導主事にお会いした時、この主事は、地元の中学校で技術家庭の担当をされていたことがあり、レーザー彫刻機の可能性に大変興味をお持ちになっており「ぜひ、子供達にレーザー彫刻機を使ったものづくりを経験させてあげたい」という熱い思いに応えるかたちで始まりました。
当初は、つくば国際会議場で毎年開催されていた「中学生創造ものづくり教育フェア」の体験コーナーにレーザー彫刻機を持ち込んでレーザーの原理や応用をプロジェクタを使って説明した後、実際に子供達の前で参加型のレーザー加工体験をさせるものでしたが、徐々に県内中学校の技術家庭の先生方にも興味を持って頂くようになり、翌年のフェアの会場では、子供達の参加人数を同じくらいの先生方が「まるで生徒」のように目を輝かせながら興味津々で体験されていました」。

 その後、茨城県つくば市内の某小学校の5年生(21名参加)とは、フェア会場の体験セミナーだけで終わらせることなく、学校にレーザー彫刻機を持ち込んで総合学習の時間を活用した「ものづくり教室」を開催した。
子供達には、ものづくりツールの一つとしてのレーザー彫刻機の可能性については先ず知ってもらうが、こちらからは一切、何を作りなさいとは言いませんでした。5年生とはいっても、流石、つくばの研究所の学者や博士を親に持つ土地柄、毛並みがいい。
いざ、蓋を開けてみると「つくばは研究都市としては有名だけれど、文化遺跡もあります。自分達が移籍の携帯サイトを作るので、QRコードをレーザー彫刻し、つくばをPRしたい」というのが子供達が学級で話し合って決めた内容でした。
これに近いことは、この2年程前に京都の某国立大学との産学連携でゼミ生が研究発表したことがあるが、まさしく「大学生レベル」である。
早速、総合学習の時間に皆でレーザー加工し、つくば駅の構内で乗降客に無償で配りましたが、毎日新聞の記者の目にとまりこの活動が記事で紹介され、子供達だけでなく、先生方や教育庁の方々もとても感動されていました。これが本当のものづくり教育なんでしょうね。

▲つくば駅と小学校教室にて
▲子供達の活動を報じた毎日新聞記事と子供達の寄せ書きをレーザー彫刻したもの


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