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やさしいレーザー講座 第26回~CO2レーザー素材別加工の秘訣【ガラス・革・大理石】~

前回はコチラ!第24回~CO2レーザー素材別加工の秘訣【ミラーアクリル編】~


■ガラス・クリスタル                          
ガラスの彫刻は他の素材の彫刻とは異なります。炭酸ガスレーザーはガラスやクリスタルを彫り込んだり切断したりできません。 レーザー光を照射するとすりガラス状になります。きれいに仕上げるには、加工したい部分に湿らした新聞紙をあてがったり、マスキングテープをガラスにあてがい、霧吹きで湿らしたりする方法があります(新聞紙等のしわは伸ばしてください)。湿らした透明テープはレーザー照射時のガラスからの熱を逃がす役目をし、ガラスが欠けたり、ひびが入ったりするのを防ぎます。
鉛クリスタルを彫刻する場合は特に注意が必要です。クリスタルに含まれている鉛はレーザー照射をすると熱を発生させるので、クリスタルが欠けたり、ひびが入りやすくなります。これを避けるためにはレーザー出力を低く設定します。特に今までクリスタルを加工したことがないユーザーは試し彫りをおこなった方が良いでしょう。
ガラスやクリスタルを彫刻すると研磨剤が発生します。レーザー装置の駆動部品や光学部品の磨耗を早めるのを防ぐために装置のクリーニングをまめにおこなってください。

■革                                        
革はレーザー彫刻には非常に多く使用される素材です。合成革も彫刻できますが、仕上がりは本革の方がきれいです。革を彫刻するとこげ茶色になり、彫刻していない部分との濃淡コントラストが得られます。初めての革を彫刻する場合には少し低めの出力でレーザー照射し、彫刻の深さを確認してから必要に応じてもう一度同じ場所を適度な出力でレーザー照射をすることをお奨めします。
革のカットも可能ですが、カットをする時に特有の強い加工臭が発生しますので、あまり厚い素材のカットはお奨めできません。

■大理石                                    
ほとんどの大理石や研磨天然石はレーザー彫刻部分が白っぽくなります。大理石への加工は「彫る」ことが目的ではなく、レーザー照射された部分を白濁化させ非彫刻部との濃淡コントラストを出すことにあります。あまり出力を上げ過ぎると焼けたような茶色に変色してしまいきれいに仕上がりません。
写真を濃い色の大理石に彫刻すると彫刻部分が白く浮き上がり、非常にきれいに仕上がります。
同じ大理石でも表面の色が均一な大理石等が良いでしょう。縞模様があったりするとレーザー彫刻によるディーテールが表現しづらくなります。大理石は油脂塗料を使用して色入れをすることも出来ます。彫刻部に指で塗料をすり込んでから、乾かし、その後柔らかい布で余分な塗料を除去します。


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